公益財団法人 石川文化振興財団

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2025.04.24

石川文化振興財団初の現代美術館「ラビットホール」が岡山中心部に 4月6日開館!

2025年4月6日(日)に岡山城や後楽園、林原美術館などが立地する岡山市中心部のカルチャーゾーンである北区丸の内に財団として初となる現代美術館「ラビットホール」を新たに開館します。
 
「イシカワコレクション」を常設展示する新美術館で開館記念展を開催
2011年から蒐集を開始した現代美術のプライベート・コレクション「イシカワコレクション」は彫刻や大型インスタレーションをはじめとした国内外のコンセプチュアルアートで構成され、現在で総数約400 点を数えます。この美術館はそれらの貴重な「イシカワコレクション」がいつでも見られる場所となります。開館を記念した展覧会は黒澤浩美(当館ディレクター)がキュレーションした「イシカワコレクション展:Hyper real Echoes」。フィリップ・パレーノや、ヤン・ヴォー、リアム・ギリック、マーティン・クリードなど厳選した約40作品を公開します。
 
林原家の旧文化施設を建築家青木淳がコンバージョン改修
建築は、元々岡山で絵画や工芸品を蒐集した実業家の林原家(株式会社林原 ※現ナガセヴィータ株式会社)がゲストハウスとして建てたルネサンスビルで、近年は岡山映像ライブラリーセンターとして使用されてきたものです。この既存建築を、この度、青木淳の手によって美術館へとコンバージョン改修しました。場所が持つこれまでの歴史や当財団のビジョンを織り込み、新しい価値観を常に提示し続ける現代美術というジャンルに特化した空間として、”work in progress”で壊されていく過程をもコンセプトとした、生きた美術館が誕生します。
 
岡山の歴史と現在と未来を見据えた、創造性を育む土壌づくりの拠点として
このラビットホールのディレクターは異なる背景や専門性をもった4名の共同制というユニークな形式で美術館運営にとりくみます。
また、当館ではイシカワコレクションの一般公開とともに、こどもたちに向けたラーニングプログラムやリサーチ(研究)などの活動を通じて、ここ岡山から、未来をつくるこどもたちを含めたすべての人に向けて、創造力の源となる新しい価値に出会える機会を創出していきます。
岡山市で始まる新しい美術館の試みにどうぞご期待ください。